現在、情報化社会の中で対人援助職もその社会の構成員として例外ではないでしょう。例えば、カウンセリングルームを探そうと考えた場合、タウンページが用いられていた時代が長かったと思います。
IT革命以降、徐々にインターネット検索が主流になり、現在では、カウンセリングルームの運営とも密接なものとなろうとしています。
士業という分類がありますが、士業の方もまた、近いことを感じているのではないでしょうか。
対人援助職が悩む新たなテクノストレスSEOとは
日本全国の中で、対人援助職が、SEO(エス・イー・オー)ということに取り組んでいる姿が想像されます。
ワード、エクセルとはじまり、パワーポイント、そしてホームページ作成と、案外カウンセラーはIT化社会と伴走しているように感じられます。これも臨床心理士の科学性を担保することに繋がるものなのでしょうか。
ホームページは、作成するだけでは、あまり多くの人に見ていただく機会が増えるとは言えない時代だそうです。検索エンジンに見つけてもらうことが、そのことを促進させるそうです。
そのため、ホームページを検索エンジンが見つけやすくなる構成を考えたり、また、評価を高めるようなコンテンツを作る必要があるとのことなのだそうです。
SEOの専門書を購入する対人援助職もいる?
完全に専門外のことではありますが、広い日本の中には、ブログやホームページの更新に労力を使っている対人援助職があちこちにいるのではないかと思います。心理学や社会福祉の専門書を購入するのは良くあることですが、ホームページ作成のテキストを買わねばならない事情を持つ援助職もあることでしょう。
なかなかこうした具体的なストレスが例に挙がることはありませんが、対人援助の世界においてもテクノストレスが全国的にかなり高まっているのではないかと想像しています。
希望に燃えて援助職に就いた人は、このような現実の前に何を感じているでしょうか。
「こんなはずではなかった」とがっくり来ている方も人知れずあるのかもしれません。
本来の業務とは、本当にかけ離れた内容です。
孤独な闘い
おそらくこの手のストレスは、担当者にでもならない限り、体験する機会はほぼないでしょう。
もし、社内やどこかの組織で、やたらと、パソコンに向かう時間が増えているその人は、SEO対策に苦闘している人であるかもしれません。
それは非常に孤独な戦いだと思います。また順位が下がった・・・などとつぶやいているかもしれません。
Googleとの対話
これはある種、人類の最先端技術と向き合っていたとも言い換えたくなります。
手塚治虫の世界では、いつしかロボットに人権論が展開されていきます。
まとめ
専門外の業務を担当する時、様々な思いに駆られる事と思います。
一つには、こんなことをするために対人援助職になったのではない・・・という思い。
そして、しかし他の仲間も精いっぱいで人でも足りないのだし・・・自分だけ専門家などと言っていていいのか・・・
などと日々これらの葛藤に曝されているのです。