臨床心理士の人数は、3万人を遥かに越えています。
更新も毎年相当の人数が行っています。
その要件に、必須ではないものの臨床心理士資格認定協会主催研修会のポイント取得があります。
もし抽選に落ちてしまったらどうしたら良いのでしょう。
臨床心理士資格認定協会主催研修会の抽選に落ちてしまったら
臨床心理士の更新において、一つの悩みどころは、「領域(ないしは項目)」です。
複数項目にわたってポイントを取得せねば更新の要件を満たせません。
15ポイントを満たすだけなら、県内の臨床心理士会主催研修会に毎年出ていれば概ね満たせるほどです。
実は、認定協会主催研修会には出なくとも更新は可能である
制度設計上、必ずしも認定協会の研修は必須ではありません。
ですが、勘違いをなさっているのか、5年に一回は是非ともとの考えからなのか、認定協会の研修に参加する事を必須に考えている人にもよくお会いします。
対案を考える
認定協会の研修会場は神出鬼没です。遠征費で10万にもなるかもしれません。
また、希望者が多いため抽選に落ちたら参加できないのです。更新の時期を考慮してはいただけるようですが、それでも毎年かなりの数の更新を行うのですからどうにもならないようです。
そこで、対案を考える人も登場します。
①~⑥の中で、①と②を含む3項目にわたってポイントを得る必要がある
まず、上の図を確認します。元のデータはリンク元で確認できます。
臨床心理士の更新には、①~⑥の中で、①、②を含む3項目にわたるポイントが必要です。(今回⑤、⑥については割愛しております。)
今話題になっているのは、①です。①には、心の健康会議などがありますが、これらにはなかなか参加できません。そこで抽選に落ちる人も出ているわけです。
ですが、①に出ることは必須ではありません。他で3項目を満たせばよいのです。
②日本臨床心理士会あるいは地区・都道府県別の当該臨床心理士会が主催して行うの研修会参加(公認心理師会と名称変更した場合の扱いについてはよく調べる必要があります。)
③臨床心理士認定協会が認める関連学会での諸活動への参加:心理臨床学会・又は自分の専門とする分野の学会への参加がこれにあたります。
④臨床心理士資格認定協会が認める臨床心理学に関する研修会への参加:民間の団体がワーショップなどを行っています。
実は、これら3つを組み合わせれば、3領域・項目を満たせるのです。
心理臨床学会は多くの臨床心理士が入会しています。また、自分の専門分野の学会に所属している方も多いものです。それらの学会に参加すれば、1領域分になります。
そして日本臨床心理士会主催の研修会に出ます。こちらは抽選ではありません。早めに予定すれば概ね参加できるはずです。これで2領域分です。
最後に、その他の団体が主催する研修会に参加します。これがあまりない発想だと思います。ですが、今となっては星の数ほど研修会が企画されています。(この研修の探し方については、コンテンツを作成します。)
すると、認定協会主催研修会は必須ではないことに気づきます。決して出なくて良いと言っているのではありません。
まとめ
鍵は、「④臨床心理士資格認定協会が認める臨床心理学に関する研修会への参加」です。
これには、開業のオフィスなどが企画するワークショップが認められていることがあります。するとその数は本当に多くなるのです。