たくさんの委員会に追われて疲弊する同僚看護師達

同僚 対人援助職のストレスにまつわること

第3話です。

もう話が進んでいるのに、新たに何を付け加えるというのでしょうか。不足していることがあるにして、委員会で次第に検討が始まるでしょう。 副院長が言う、全く別な視点とはなんのことだろう。

委員会に追われて同僚看護師達は疲弊していた

病院内では、同僚が忙しそうに、カルテやベッドを運んでいる姿があります。こんなに忙しそうにしているくらいだから、きっとストレスも大きいことは確かなのでしょう。

そんなときに、聞こえてきたのは、「会議に送れちゃう・・・」とせかせかと通り過ぎていく同期の姿でした。現場に入りながら、時間が来ると会議に出席するのだそうです。その同僚は、いくつも委員会に所属して、会議も多いと以前に言っていたのを思いだしました。

会議のストレスは明白だった

病棟カンファレンス

会議がストレスになっていることは明白でした。1時間でも2時間でも続くのだそうです。それが幾つもあるらしく。

しかし、会議をなくしてしまうわけにもいかないだろうしなぁ。とAさんは益々悩んでいくのでした。 Aさんも経験がありますが、会議では若手は特に、緊張を伴い、一つの会議に出るだけでも多くのエネルギーを消耗します。

何か、愚痴でもいえる場所があればいいのだろうか・・・皆飲み込んでいるようなことがあると思うだけど。しかし、それも難しい話だな・・・。 上司や部下、同僚という関係が複雑にある中で、一辺倒なやり方で実現可能なものだろうか。

体調を崩した同期

数週間、Aさんは迷いが続いており、たくさんの資料にあれこれ目を通しました。そのとき、同期が体調を崩して、しばらく休むという話が伝わってきたのです。ある管理職から聞いた話では、こうした体調不良で休む職員が増えてきているのだそうです。

4つのケアの推進は進んでいても、体調を崩して困っている人はやはりいるようです。 Aさんとして、このような人への支援が何かできないものかと考えていました。

Aさん自身の専門性を振り返ると、リラクセーションなどの手技を身に着けており、何か役に立てられないものでしょうか。 例えば、漸進的筋弛緩法という、セルフケアにも使える方法があります。しかし、それならば職員研修でもう紹介されていたのだそうです。

 

あとがき

病院も会議、会議、会議ばかりです。もちろん必要な事ではあるのですが、それにしても多すぎます。いつの間にか事務職になっていたかのような人もいることでしょう。

「病院機能評価」が一番の背景要員ではないでしょうか。機能評価の基準を満たすため院内を奔走し燃え尽きた援助職者は数知れないのではないかと想像しています。(関連:対人援助職の燃え尽き症候群

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